いつもおそうじ豆知識をご覧いただきありがとうございます。
今回は中性洗剤の特徴についてご案内したいと思います。中性洗剤の液性については何度かご紹介してきましたが、中性洗剤と言うと何を連想しますか?
浴室用洗剤、洗濯用洗剤いろいろあると思いますが、やはり日常生活で一番よく使う食器洗い洗剤のイメージが強いのではないでしょうか?
今回はなんでも使える中性洗剤の特長を知り、上手に使いこなしましょう!
◇中性洗剤ってなに?
洗剤の中でも中性洗剤は、なんでも使える万能洗剤なのです。洗剤の種類は酸性、中性、アルカリ性の大きく3種類あり、汚れの種類によって使い分けます。ガンコな油汚れや皮脂汚れには高い洗浄力が求められるアルカリ性洗剤を使用し、シンクなど水まわりに付く固くて白っぽいゴリゴリした汚れには酸性洗剤を使用しますが、洗浄力が強いぶん手荒れの原因となる手肌の油分なども一緒に落としてしまいます。またアルカリ性洗剤や酸性洗剤が使用できない場所や場合があるのに対し基本的にどこにでも使えるのが中性洗剤の魅力です。
◇中性洗剤の特性
「酸性」と「アルカリ性」の中間にあたる「中性」の洗剤とは、どんな時に使い、どんな所をキレイにするものなのか? 成分は何なのか? 洗剤の液性表示を見ればすぐ分かります。
洗剤の成分(液性)は、酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性の5種類、pH 0~14の目盛りに分けられ、中性はpH6~8未満の数値を示します。
0に近いほど酸性度は高くなり、14に近づくほどアルカリ度も高くなります。
【水溶液にした際の測定pH数値】
・酸性・・・・・・pH0~3未満
・弱酸性・・・・・pH3~6未満
・中性・・・・・・pH6~8未満
・弱アルカリ性・・pH8~11未満
・アルカリ性・・・pH11~14以下
※詳しくは、おそうじ豆知識 5.汚れの見分け方とその落とし方をご覧ください。
◇中性洗剤のメリット! 中性洗剤が得意なもの
アルカリ性や酸性のような強い洗浄力はありませんが、日常のデリケートな物や軽い汚れを落とすときに向いています。
ワックス掛けされたフローリング汚れを取り除くときなど、ワックスを剥がさずに汚れだけを取り除くことから家中の拭き清掃にも中性洗剤は適しています。
また手荒れしにくく手肌への負担が少ないのも中性洗剤の特長です。軽い汚れならさっと拭けてダメージのない中性洗剤がオススメです。
洗う対象物への負担が少ないのも中性洗剤の特長です!汚れの軽い洗濯物やおしゃれ着には、アルカリ性洗濯洗剤ではなく中性洗濯洗剤を使う方がベターです。シルクなどの動物性繊維のものを洗う際は中性洗剤が最適です。カラフルな色合いのものやオシャレ着、ウールマーク、ドライマークと言った素材がデリケートなものにも適していると言えるでしょう。
◇中性洗剤のデメリット! 中性洗剤の苦手なもの
中性洗剤は良いこと尽くしと言いたいところですが苦手なものもあります。日常のガンコな油汚れ、鍋のコゲ、血液汚れなど酷い汚れには適していません。熱湯洗剤にして浸け置きするなど、それでも取れないときはアルカリ性洗剤を使いましょう。お茶やコーヒーなど、徐々にこびりついた茶渋や黄バミなども中性洗剤では落ちにくいです。
◇中性洗剤を使って家中まるごと大掃除!
今年も大掃除の時期がやってきました。大掃除なしでは年を越せない!そんなキレイ好きな方へ中性洗剤で家中まるごとおそうじ! ほとんどの素材に安心して使用できます。ガンコな汚れには不向きですが、付いてすぐの軽い汚れならほとんど中性洗剤で落とせます。
◆用意するもの
・キッチンペーパーまたはフローリングワイパードライシート
・食器用中性洗剤
・バケツ2つ(水用バケツと洗剤用バケツ)
・水とぬるま湯
◆中性洗剤清掃の手順
- バケツに適量のぬるま湯を入れ、食器用中性洗剤を数滴垂らし、薄めの中性洗剤を作ります。シートを入れ揉み洗いして泡立たない程度が目安です。
- 浸け込んだシートを固く絞って家中の気になる汚れを掃除していきましょう。窓ガラス、サッシレールの溝、網戸、壁・天井クロス、フローリング床、畳、クッションフロア、水まわり(キッチン・浴室・トイレ・洗面)家具・家電製品上部のホコリ、エアコン・照明器具のホコリ、玄関ドア、下駄箱、クローゼット、お部屋内のスミズミまでしっかり拭き上げてください。
- フローリング床や壁・天井クロスなどのフラットな部分はフローリングワイパーを使うと手際よく拭けて便利です。
- 汚れたシートは何度でも使えるよう別のバケツですすぎ洗いし、固く絞ってもう一度、洗剤入りバケツに移して同様の作業を行ない、使えなくなるまで繰り返します。やぶれたり、汚れが酷くなったらそのままゴミ箱へ
- あとは今日おそうじする場所を決め、無理のない計画を立て楽しくやっていきましょう!
※詳しくは、おそうじ豆知識 2.おそうじが楽しくなるコツ、3.おそうじの手順と基本動作、をご覧ください。
◇どこでも使える中性洗剤のいろいろ
このように中性洗剤は洗浄力は弱いですが部屋内の窓ガラス、サッシレールの溝、網戸、壁・天井クロス、フローリング床、畳、クッションフロア、水まわり(キッチン・浴室・トイレ・洗面)家具・家電製品上部のホコリ、エアコン・照明器具のホコリ、玄関ドア、下駄箱、クローゼット、家中のさまざまな物や場所の金属部・塗装面・石材・プラスチック類・ゴム類・陶磁器類など、ほとんどの素材に安心して使用できます。汚れ具合に応じて上手に中性洗剤を活用してみてください。