こんにちは!おそうじ豆知識をご覧いただきありがとうございます。
前回は洗剤を使用する際、その洗剤の品質表示を見て汚れと素材に適しているかを確認することを知りました。
今回は洗剤の用途(使いみち、使う場所や種類)について知っておきたいと思います。
(例)キッチンをおそうじする場合
・レンジフードなどのガンコな油汚れは洗浄力の強いアルカリ洗剤を使って落とします。
・オーブンやガスコンロの五徳といった焦げつきにはクレンザー(研磨剤)を使います。シンクのステンレスを磨いたり水アカを落としたりするときもクレンザーを使います。
・キッチンの天板やシンクの黄バミ、排水口のヌメリを真っ白にキレイにしたいときは漂白剤(塩素系)を使います。
・キッチン扉やラック、収納棚など油汚れの軽いところは、弱アルカリ洗剤または中性洗剤を使います。
※このようにキッチンのおそうじでも場所によって汚れ方も性質も変わるので洗剤の用途(使いみち、使う場所や種類)も使用する液性(酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性)もそれぞれ変わります。
※それでは賢くおそうじするコツを考えましょう!
⑴洗剤は場所に合わせて必要なものセットにして用意しておく
たくさんの種類の洗剤があるようにおそうじする場所に応じて必要な洗剤をセットにして用意しておく。キッチン用、浴室用、トイレ用、部屋内用、カビ取り用といったぐあいに汚れを見つけた時にすぐおそうじ出来るようあらかじめそれぞれセットにしておく!
⑵掃除の極意は先手必勝!
掃除は先手必勝!汚れを見つけたらとにかく見・即・動、先手行動です。場所に応じた洗剤セットを身近に用意しておくとすぐ始めれてラクに落とせます。汚れは時間を置くと固く強くなり強力洗剤が必要になりますが、軽い汚れなら水やお湯でもキレイに落とすことができ中性洗剤でほとんど落とせます。
⑶酸性・中性・アルカリ性洗剤の使い分け(トイレの尿石や石鹸カスには酸性、日常の軽い汚れなら中性、ガンコな汚れにはアルカリ性洗剤を!)
〈酸性〉トイレ用洗浄剤に多く便器に付いた尿石、黄バミ、鏡のウロコ焼け(水道に含まれているカルシウムが付着したもの)に効果を発揮します。
〈弱酸性〉お風呂用洗剤などがありますが、湯アカ、石鹸カスなどに効果があります。
〈中性〉台所用洗剤やお風呂用洗剤などに使用されています。日常の軽い汚れなら中性洗剤で十分効果があります。
〈弱アルカリ性〉住宅用洗剤として多く使用されています。床や壁、ドアや家具といった手アカ汚れに使用します。
〈アルカリ性〉油汚れ用洗剤として使用されています。水まわりや油汚れの酷いレンジフードの必需品です。排水口に流してキレイする漂白剤もpH値の高いアルカリ洗剤です。
⑷最初から強い洗剤は使わない
つい早くキレイにしたいからといって強めの洗剤を使いがちですが、これはNGです。液性の強い洗剤は素材の表面を劣化させやすくするのでなるべく中性洗剤や弱い洗剤から使い始め落ちぐあいに合わせて洗剤の強さも調整していきましょう!強い洗剤は素材を傷つけやすくするだけでなく手肌にも良くありません。
⑸ヒドイ汚れを落とす時はお湯の浸け置きがベスト!
おそうじする上で水とお湯ではお湯の方がはるかに早くキレイに仕上がります。お湯は洗剤の洗浄力をアップさせ、特に油汚れの酷いものは洗剤を溶かしたお湯に浸け置きすると簡単に落とすことができます。あまり高温になり過ぎると洗剤成分が揮発して弱まるので60℃位を適温に浸けるものによっては塗装が剥がれたり変色したりする場合があるので注意して下さい。
⑹洗剤洗い後のすすぎはしっかりと!
せっかくキレイに仕上がっても洗剤成分が残っていては人体に良くないだけでなく素材の変色、経年劣化を早める原因になったりします。必ずキレイにすすいだタオルで2回以上水拭きして下さい。洗い流すことが出来れば一番良いのですが、特に強い洗剤を使用した後は洗剤成分がなくなるまで3回以上水拭きして下さい。
⑺まぜるな危険
洗剤の使用によっては「塩素系のもの」と「酸性タイプのもの」を同時に使用すると有毒な塩素ガスが発生してとても危険です!浴室のおそうじのときにこの2種類の洗剤を使用することがあるのでくれぐれも注意して下さい。基本的に液性の違う洗剤を混ぜたり、続けざまに違う成分の洗剤は使用しないで下さい。「まぜるな危険」と表記されている洗剤を使用する時は必ず使用上の注意をよく読みましょう。
※次回はいよいよおそうじ道具について解説していきます。
プロが使っている道具や便利なおそうじグッズをご紹介したいと思います。お楽しみに!